年齢別・反抗期の親子の関わり方ガイド｜子どもとのちょうどいい距離って？

反抗期は「大人になる準備」、でも心配もあるよね
子どもが親に反発するのは、自分で考えたり、自立したりしようとする気持ちの表れです。つまり、反抗期は悪いことではなく、「自分らしくなりたい」という成長のしるしです。

でも、反抗が強くなったり長く続いたりすると、親は「このままで大丈夫？」「ちゃんと育ってるの？」と心配になりますよね。

たとえば、話しかけても無視されたり、ドアをバタンと閉めたりするようになると、親は「どうして分かり合えないのかな」と悩んでしまいます。

この記事では、小学生・高校生・大学生という年齢ごとに、どんな反抗が起きやすいか、それに親がどう対応すればいいかを分かりやすく紹介します。

実際にあった話やすぐにできる工夫も紹介するので、ぜひ読んでみてください。

小学生の反抗期はスタートライン｜ここで失敗すると長引く？

小学校高学年になると、「うるさい！」「いまやろうとしてたのに！」といった口ごたえや、ムスッとした態度をとることが増えてきます。これは、自分の気持ちを出す練習をしている時期なんです。

また、スマホやゲームなどで感情が刺激されやすく、「思ったことをうまく言えない」「イライラするけど理由が分からない」など、気持ちの整理がうまくいかないこともあります。

小6の男の子が、宿題をしないでゲームばかりしていたので、お母さんが「宿題やったの？」と聞いたら、「今やろうと思ってたのに！」とキレてしまいました。お母さんもつい怒ってしまい、2人とも不機嫌なまま夜を迎えました。

この時期は「子どもが反抗しても、自分で考えて動けるようになるチャンス」と思って、落ち着いて対応しましょう。

高校生になると、特に女の子は気持ちが不安定になりやすくなります。「ほっといて！」「マジで無理」など、キツい言い方をしてくることもあります。話しかけても無視されたり、LINEを既読スルーされることもあるでしょう。

学校や友だち、将来のことなどでストレスがたまっていても、それをうまく話せずに親にぶつけてしまうことがあるんです。

高2の娘さんが、お母さんに何を言われても「うざい！」と怒って無視するように。お母さんは不安と怒りで「もう知らない！」と怒鳴ってしまい、それ以来娘は口をきかなくなってしまいました。

高校生は「自分をわかってほしい」「でも干渉されたくない」という気持ちで揺れています。まずは見守り、必要なときに助けられる距離感を大切にしましょう。

大学生になっても「もう連絡しないで」と言われたり、LINEをブロックされたりすることもあります。これは「もう子どもじゃないから、自由にさせてほしい」という気持ちの強さの表れです。

でもその裏には、「自分で頑張りたいけど不安」「干渉されると自分を信じてもらえてない気がする」といった複雑な思いもあります。

一人暮らしを始めた息子に、毎日LINEを送っていたお母さん。ある日「うざいからやめて」と言われてショック。既読無視もされるようになり、親子の関係がギクシャクしてしまいました。

この時期は、親子の関係が「子どもと守る側」から「信頼し合う大人同士」に変わる大事なときです。

反抗期は、子どもが自分の道を歩こうとしている証拠です。そして親も「見守ること」「信じること」を学ぶチャンスです。

すぐにイライラしてしまいそうなときは、3秒だけ深呼吸してみましょう。それだけでも気持ちは変わります。

反抗期を通して、親子の絆はもっと深くなっていきます。無理せず、少しずつ、いい関係を目指していきましょう。