車での外出時、駐車場に車を止めようとしたら「障害者専用マーク」がついていた、ということありますよね。
そうです、あの車椅子表記のマークです。
一部の地域では、利用する際にあらかじめ自治体へ利用証を申請し、外から見えやすいところに利用証をつけることで専用駐車場を利用できる「思いやり駐車場」制度が実施されています。
この専用駐車場、利用できるのは障害者の方だけでしょうか。
妊婦さんは対象にならないのか。
その辺りも実は、はっきりと知らない方も多いのではないでしょうか。
実際、妊産婦の車椅子マークの駐車場の利用については、ネットなどでも議論されることがあります。
また、健常者の方が利用してしまうなどモラルの問題も取り沙汰されます。
そのような背景から「思いやり駐車場」の利用者申請制度ができました。
ただし、自治体によっては「思いやり駐車場」という名称ではないことがあります。
そこで、今回は「思いやり駐車場」制度を実施している自治体や、利用対象者、利用証申請についてお伝えします。
今後、障害者専用駐車場を利用する上でお役立てください。
思いやり 駐車 場の 利用 証
思いやり駐車場の利用証は、市町村窓口または郵送で申請します。
自体によっては、郵送のみの受付の場合がありますので注意してください。
思いやり駐車場という名称で、制度を実施しているのは次の都道府県です。
福島県・栃木県・群馬県・新潟県・三重県・京都府・奈良県・島根県・
広島県・香川県・宮崎県・埼玉県(川口市)
交付対象者は、身体障害者、知的障害者、精神障害者、高齢者、難病患者、妊産婦です。
それぞれ、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、介護保険被保険者証、特定疾患医療受給者証、母子手帳など、証明となる書類の提示が必要です。
加えてけがをしている方(松葉杖が必要など)も申請が可能です。
見ていただいてお分かりになる通り、思いやり駐車場は「妊産婦」の方も利用が可能です。
利用証さえ提示しておけば専用駐車場に停めても、咎められることがないので安心ですね。
また専用駐車場は、区画の面積に規定を設けゆとりを持った駐車ができるように配慮されているので、お腹が大きくて上のお子さんベビーカーが必要といった状況でも安心です。
また一部の自治体では車椅子使用者専用の駐車区画と、それ以外(高齢者、妊産婦、身体障害者等)の駐車区画が分けられている場合があります。
その場合は、駐車区画に貼られている表記を元に、駐車するように注意してください。
思いやり 駐車 場の マーク
思いやり駐車場指定スペースは、車椅子の絵が描かれている駐車スペースに思いやり駐車場のステッカーの提示があります。
ステッカーのデザインは、車椅子、妊産婦、高齢者、けが人をイラストにしたものが多く、利用証もステッカーと同じデザインのものが交付されているため一目みて専用駐車場の利用者だということがわかりやすくなっています。
「車椅子マークに健常者が停めたら罰則!」と取り締まることができれば
本当に困っている方が利用できるのかもしれませんが、罰則はありません。
罰則は作らないけれども、せめて堂々と利用できる人を特定し利用証を交付することで差別化しよう、というのが「思いやり駐車場」制度です。
思いやり 駐車 場の 利用 証とマークについて まとめ
今回は思いやり駐車場の利用証とマークについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
車椅子マークの駐車場自体、数が少ないですよね。
さらに、健常者の方が利用してしまったら本当に必要としている方は最悪、車での移動を諦めることになってしまいかねません。
相手を思いやるということは、想像力を働かせてその人の身になってみるということ。
筆者も肝に命じて、日頃から思いやる気持ちを忘れないようにしたいと思います!
そしてこの制度がもっと多くの人に認知されて、利用証がなければ決して車椅子マークの駐車場に停めることができない世の中になることを願います。