「じゃがいもを食べたあと、なんだかお腹の調子が悪い…」
そんなとき、心配になるのが「食中毒ではないか?」ということですよね。
とくに小さなお子さんや高齢のご家族がいるご家庭では、食材ひとつひとつに気をつけていても、不安になることもあると思います。
この記事では、じゃがいもによる食中毒の原因と症状、どんな場合に病院へ行くべきか、そして予防のコツまで、わかりやすくご紹介します。
少しでも安心してもらえるように、やさしい言葉で丁寧に解説していきますね。
どうしてじゃがいもで食中毒になるの?
「ソラニン」と「チャコニン」という毒素に注意
じゃがいもはとても身近な食材ですが、芽や皮の緑色部分に含まれている「ソラニン」や「チャコニン」という成分には、毒性があります。
これらは自然界にもともと存在する**植物性の毒素(天然毒)**で、虫から身を守るためにじゃがいも自身が作り出しているものです。
どこに多く含まれるの?
芽の部分
皮が緑色になっている部分
傷んだじゃがいも
とくに日光に当たって緑色になった皮や、古くなったじゃがいもには要注意です。
じゃがいもで食中毒になると、どんな症状が出るの?
じゃがいもに含まれるソラニン・チャコニンをたくさん摂取してしまった場合、食中毒のような症状が出ることがあります。
症状は食べてから**数時間以内(早ければ30分〜)**に現れることが多いです。
よくある症状
症状の種類 主な症状例
胃腸系 吐き気、嘔吐、腹痛、下痢
神経系 めまい、頭痛、けいれん、しびれ感(重症時)
その他 倦怠感、寒気、微熱など
ほとんどのケースでは軽度で自然に回復しますが、子どもや高齢者、体調の弱っている方は注意が必要です。
もしかして食中毒かも…そんなときの対処法
症状が軽い場合
水分補給をこまめに(スポーツドリンクなど)
食事は控えて胃を休める
安静にして様子を見る
多くの場合、1日〜2日で回復します。
こんなときは病院へ!
次のような症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
嘔吐や下痢が止まらず、**脱水の症状(口の乾き、尿が出ないなど)**がある
意識がもうろうとする、けいれんがある
子ども・高齢者・妊婦さんが強い症状を訴える
命に関わるケースはまれですが、「念のため受診する」ことは決して悪いことではありません。 不安なときは迷わず病院へ相談してください。
そもそも防げないの?じゃがいも食中毒の予防法
買うとき・保存するときのポイント
皮が緑色になっていないものを選ぶ
芽が出ていないものを選ぶ
直射日光を避け、新聞紙などに包んで冷暗所で保存する(冷蔵庫は避ける)
調理時の注意点
芽はしっかり取り除く
緑色の部分は大きめに切り落とす
古くなったじゃがいもは無理に使わない
とくに小さなお子さんが食べる場合は、気をつけすぎるくらいでちょうどいいかもしれません。
まとめ:不安なときは、無理せず相談を
じゃがいもで食中毒になることは、決して多くはありません。でも、芽や緑の皮の処理をうっかり忘れてしまうと、思わぬ体調不良を引き起こすこともあります。
症状が軽ければ、水分補給と安静で回復
重い症状、特に小さなお子さんには早めの受診が安心
予防のポイントは「芽・緑・古さ」に注意すること
不安なときは、ひとりで悩まずかかりつけ医や医療機関に相談してくださいね。
あなたとご家族が安心して過ごせるよう、ちょっとした気づきや知識が役立ちますように。