🟠 もしかして、これって食中毒…?不安なあなたへ
「昨日レバ刺しを食べたんだけど、なんだかお腹が痛い気がする」
「ネットで見たら危ないって書いてあって、心配になってきた…」
そんな不安を抱えて、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、レバ刺しによる食中毒の症状や原因、対処法について、やさしい言葉でわかりやすくお伝えします。
まずは落ち着いて、正しい知識を知ることから始めましょう。
レバ刺しはなぜ危険なの?
「新鮮だから大丈夫」は誤解です
「朝締めのレバーだから安心」「お店で出してるから平気」
そう思ってしまいがちですが、実はどれだけ新鮮でもリスクはゼロではありません。
レバーには、人にとって危険な細菌やウイルスが潜んでいることがあります。
そのまま生で食べると、それらが体に入り込み、食中毒を引き起こすことがあるのです。
どんな菌がいるの?
特に注意したいのは以下の3つの病原体です。
病原体 | 主な症状 | 潜伏期間 |
---|---|---|
腸管出血性大腸菌(O157など) | 激しい腹痛・血便・発熱 | 約1~7日 |
カンピロバクター | 発熱・下痢・腹痛・吐き気 | 約2~5日 |
サルモネラ菌 | 下痢・嘔吐・発熱 | 約6~72時間 |
どの菌も、少量でも感染する危険性があり、重症化する場合もあります。
どんな症状が出るの?
症状の出方は人によって違います
レバ刺しを食べた後に起こる症状は、感染した菌の種類や体調、年齢などによって異なります。
でも、一般的にはこんな症状が現れます。
急な腹痛、下痢(ときに血便)
発熱(38℃以上になることも)
吐き気、嘔吐
倦怠感、寒気
これって食中毒?目安となるタイミング
多くの菌は数時間~数日後に症状が出始めます。
たとえば:
食後6時間くらいでお腹が痛くなった ➝ サルモネラの可能性
2~3日後に下痢と発熱が続く ➝ カンピロバクターやO157の可能性
ただし、自分で原因菌を判断することはできません。心配なら迷わず病院へ行くことが大切です。
もし食べてしまったら、どうすればいい?
症状がある場合
水分をしっかり摂る
→ 下痢や嘔吐で水分が失われるので、経口補水液やスポーツドリンクがおすすめです。
下痢止めを使わない
→ 菌を体に閉じ込めてしまう危険があるため、市販の下痢止めは避けましょう。
すぐに医療機関へ相談
→ 特に以下の症状がある場合は、すぐ病院へ:
血便が出る
高熱が続く
ぐったりしている
子どもや高齢者が症状を訴える
症状がない場合
食べてから24〜48時間は体調に注意してください。
「何も起きない=安全だった」とは限らず、菌によっては数日後に発症することもあります。
そもそもレバ刺しって食べていいの?
実は、現在レバ刺し(生レバー)は法的に提供・販売が禁止されています。
食品 生食の扱い 根拠
牛のレバー 禁止(2012年以降) 食品衛生法の改正
豚のレバー 禁止(2015年以降) 同上
つまり、「お店で食べられるから安全」とは限らず、違法行為である場合もあるのです。
不安なときは、我慢せずに医師に相談を
「大丈夫かも」と思って我慢してしまうと、重症化してからでは手遅れになることも。
特に子ども、高齢者、妊婦の方は重症化しやすいため、早めの受診が大切です。
病院では、便の検査や血液検査で菌の特定をしてくれますし、必要な治療も受けられます。
何より、「何が起きているのか分からない」という不安を取り除けるのが、医師の力です。
まとめ:今後のためにも、正しい知識を
レバ刺しによる食中毒は軽症で済むこともありますが、重症化することもあるため油断できません。
食べてしまった場合は、症状の有無にかかわらず注意深く体調を観察しましょう。
不安なときは、迷わず医療機関に相談してください。