「きくらげって体に良いって聞くけど、食中毒になることもあるの?」
そんな不安を持ったことはありませんか?
実は、きくらげは食中毒を引き起こすこともある食材です。でも、正しい扱い方をすれば心配いりません。
この記事では、
✅ なぜきくらげで食中毒が起こるのか
✅ 出やすい症状ってどんなもの?
✅ 食中毒を防ぐための具体的なポイント
を、やさしく・具体的にお伝えします。
きくらげを安心して美味しく食べるために、ぜひ最後までご覧ください。
きくらげで食中毒が起こる理由って?
1. 乾燥きくらげの「戻し方」が原因になることも
きくらげはスーパーなどで「乾燥タイプ」として売られていることが多いですよね。
この乾燥きくらげ、使う前に水で戻すのが基本ですが……
⚠️ 常温で長時間放置して戻していると、危ない!
具体的には、水につけっぱなしで一晩放置した場合など、時間が長すぎたり温度が高すぎると「セレウス菌」などの細菌が増殖することがあります。
▶ 例:こんなケースが要注意
夏場にキッチンに置いたまま5時間以上戻した
冷蔵庫を使わず、常温で夜通し戻してしまった
セレウス菌は毒素を出すタイプの細菌なので、戻し水にたまった菌がきくらげの表面に付着して、それを食べると食中毒の原因になります。
2. 戻し水をそのまま使うのも危険!
「もったいないから、戻し水をスープや炒め物に使ってる」
……そんな方もいるかもしれませんが、これもNGです!
戻し水には菌や汚れが含まれている可能性が高いため、絶対に捨ててください。
3. 加熱不足にも注意が必要
きくらげは比較的火が通りやすい食材ですが、戻した直後にそのまま和え物に使ったり、加熱が足りないまま調理するとリスクが残ります。
特に、きくらげの中心部までしっかり火が通っていないと、菌が残る可能性があるんです。
▶ 安全な加熱の目安
中心温度が75℃以上で、1分以上の加熱
生っぽさがなくなるまでしっかり火を通すこと
どんな症状が出るの?
きくらげによる食中毒でよく見られるのは、**「セレウス菌」**によるものです。
この菌は、潜伏期間が比較的短く、食後30分〜6時間程度で症状が出始めるのが特徴です。
主な症状 内容・特徴
下痢 水のような便。1日に何度もトイレに行くことに…
腹痛 キリキリとしたり、鈍く重い痛みが断続的に続くことも
吐き気・嘔吐 食後にムカムカして、吐いてしまうことも
軽度の発熱 37〜38℃ほどの微熱が出ることもあります
▶ 症状の長さ・重さは?
通常は1〜2日ほどでおさまり、軽症で済むケースがほとんどです。
ですが、高齢者や小さなお子さん、免疫力が弱い方は重症化するリスクもあるため注意が必要です。
きくらげの食中毒を防ぐためには?
ちょっとした工夫や注意で、きくらげの食中毒はしっかり防げます!
✔ ポイント1:戻す時間と温度に気をつける
戻すときは冷蔵庫で戻すのが安全
目安は4〜6時間以内
長時間放置しないよう、スケジュールを意識して調理
✔ ポイント2:戻し水は捨てる!
戻し水には雑菌が潜んでいます
**「もったいない」より「安全第一」**が大切!
✔ ポイント3:しっかり火を通す
中心まで火が通るように炒めたり、煮たりしましょう
お弁当に入れる場合は、冷めても安全なようにしっかり加熱
まとめ|安全においしく、きくらげを楽しもう!
きくらげは低カロリーで食物繊維も豊富な、健康にうれしい食材。
でも、戻し方や扱い方を間違えると、食中毒の原因になることもあります。
大切なのは、「菌を増やさない・残さない」工夫。
✔ 戻すときは冷蔵庫
✔ 戻し水は捨てる
✔ しっかり加熱
この3つを守れば、安心してきくらげを楽しめますよ!