庭にヨモギを植えるべきでない理由とその栽培のコツ

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ヨモギは、庭に植えるべきではない植物とされています。

ヨモギの増殖力は非常に強く、庭に植えるとあっという間に広がってしまいます。さらに、ヨモギを植えることでアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。

しかし、ヨモギは「和風ハーブ」としても知られており、栄養が豊富で香りも良いため、和菓子や料理に加えるととても良い食材になります。

公園や河川敷に自生するヨモギは衛生的な問題があるため、自宅で育てたいと考えている方もいるでしょう。

通常、庭での栽培は推奨されていませんが、適切な方法を用いれば、自宅での栽培も可能です。

この記事では、庭でヨモギを植えるべきでない理由と、適切な栽培方法についてご紹介します。

工夫次第で、新鮮なヨモギを自宅で栽培し、その魅力を楽しむことができます。

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庭にヨモギを植えるべきでない3つの理由

庭にヨモギを植えるべきでない理由は、以下の3点です。

強い繁殖力
花粉によるアレルギーの可能性
虫が集まりやすい
これらの理由から、「庭にヨモギは避けた方が良い」と考えられます。

では、これらについてもう少し詳しく見ていきましょう。

ヨモギの強い繁殖力

庭にヨモギを植えるべきでない主な理由の一つは、その強力な繁殖力です。
ヨモギは地中の茎を伸ばし、周囲に広がっていきます。これにより、他の植物に侵入し、庭全体に広がる可能性があります。

急速に成長し、一度根付くと庭に定着しやすく、地中の茎や種から遠く離れた場所にも新たな芽を出します。

また、ヨモギは根が残っていても再び成長する強い生命力を持っています。

一度庭に定着すると、その管理は難しくなることがあります。

花粉によるアレルギー反応の可能性

庭にヨモギを植える際に考慮すべき二つ目の理由は、その花粉が花粉症などのアレルギー反応を引き起こす可能性があることです。
キク科に属するヨモギは、風によって花粉を広げる「風媒花」です。特に秋に花を咲かせるヨモギは、くしゃみや鼻水といった花粉症の症状を誘発しやすいことで知られています。

ヨモギの花粉に敏感な人にとっては、庭にヨモギを植えることが症状を悪化させる原因となり得ます。また、近所に花粉症の方がいる場合は、ヨモギの植栽は控えた方が良いでしょう。

虫が寄りやすい特性

ヨモギを庭に植える際のもう一つのデメリットは、多くの虫が寄りやすいことです。
害虫の天敵となる虫を引き付ける効果があるため、ヨモギは他の植物の近くで育てられることがあります。ヨモギには、ヨモギハムシやヨモギヒゲナガアブラムシなど、さまざまな虫が集まります。

これらの虫を餌とするテントウムシやアブラバチなどの益虫が集まることで、化学薬品を使わずに病害虫を防ぐ効果があります。ただし、アブラムシなどはヨモギの成長に悪影響を与えることがあります。

ヨモギを植えることで益虫を引き寄せるメリットはありますが、同時に虫が多く集まるのはデメリットでもあります。

このような理由から、ヨモギを庭に植えることは一般に避けられがちですが、それにはメリットもあるのです。次に、これらのメリットについて詳しくお話しします。

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ヨモギの栽培で得られるメリットは何か?

ヨモギの庭への植栽にはいくつかの注意点がありますが、実は栽培することには大きなメリットもあります。ヨモギは多くの栄養素を含んでおり、特に食物繊維やβカロテン、タンパク質が豊富です。また、鉄、カルシウム、カリウムなどのミネラル、ビタミンA、B1、B2、C、Kも豊富に含まれています。特にビタミンKは他の野菜と比べてもトップクラスの含有量を誇ります。

市販されているヨモギはなかなか見つからないことも多いため、自分で栽培することには大きな魅力があります。今回は、庭に植えることによるヨモギのメリットに焦点を当てて2つの点をご紹介します。

「コンパニオンプランツ」としての利点
ヨモギを庭に植える最初のメリットは、病害虫を抑制し、他の植物の成長を助ける優れた「コンパニオンプランツ」としての性質にあります。ヨモギは他の植物との混植に適しており、特に野菜などの近くに植えることで相乗効果を発揮します。強いアレロパシー効果を持つヨモギは、他の植物や害虫を引き寄せない効果があり、これによりヨモギの近くに植えた野菜などが害虫から守られます。

益虫の誘引と土壌改善効果
ヨモギの周りには害虫がほとんど寄り付きませんが、ヨモギ特有の害虫が存在します。これらの害虫を狙ってテントウムシなどの益虫が集まり、他の野菜についた害虫を食べてくれます。このようにヨモギをコンパニオンプランツとして使用することで、庭の植物が健康的に成長し、害虫被害を最小限に抑えることができます。さらに、ヨモギは土壌を改善し、栄養を与える効果も持っています。

庭に植えることが推奨されないヨモギですが、適切に管理することで、庭の植物たちが相互に支え合う環境を作り出すことができます。

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ヨモギを庭で栽培する際の3つの大切なポイント

庭でヨモギを栽培する際には注意が必要ですが、それでも育てたい場合は次の3つのポイントをおさえましょう。

プランターや鉢での育成を検討する

ヨモギを庭に植える場合、最初のポイントは、プランターや鉢を利用しての育成です。ヨモギは生命力が強く、地面に直接植えると急速に広がってしまいます。そのため、プランターや鉢で育てることで、その広がりをコントロールすることができます。また、プランターや鉢なら移動も簡単で、位置の調整も楽に行えます。鉢植えの場合は、年に一度、秋ごろに植え替えをすることが良いでしょう。無制限に広がるのを防ぐためにも、直接地面に植えるのは避けましょう。

花の咲くのを防ぐ

ヨモギを庭で育てるときの二つ目の重要なポイントは、花粉の飛散を防ぐために花を咲かせないようにすることです。ヨモギの花粉は、花粉症の原因となることがあるからです。この花粉飛散を防ぐには、花が開花する前に摘み取ることが効果的です。8月以降に花穂が茎の先に現れるので、その時期に注意が必要です。花を摘むことでヨモギは栄養を根や葉に集中させ、健康的に成長します。鉢植えなら、管理も比較的簡単にできます。

害虫予防・駆除への対策

庭でヨモギを育てる際に注意したい3番目のポイントは、害虫に対する適切な予防と駆除です。
ヨモギを栽培する場合は、木酢液や酢を使った害虫の予防と駆除を行いましょう。特に、ヨモギにはアブラムシやハムシが付きやすいため、茎にこれらの虫が大量に付着するのを防ぐことが大切です。

ガーデニングや園芸では、東南アジアや中近東に自生する「ニーム」という植物から作られる害虫忌避剤がよく使用されます。天然成分のみで作られたニームを使った忌避剤は、無農薬で植物を育てたい初心者にも使いやすいアイテムです。

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まとめ

ヨモギを庭に植えることには、いくつかの理由があります。
ヨモギは繁殖力が高く、他の植物に影響を及ぼす可能性があります。
ヨモギの花粉は、花粉症の原因となることがあります。
ヨモギは虫が寄りやすいですが、益虫の利用には価値があります。
鉢植えやプランターでの栽培が比較的容易です。
ヨモギは強い生命力を持ち、他の植物の成長を妨げたり、庭を覆い尽くすことがあります。
庭に直接植えるのが推奨されないヨモギですが、鉢植えやプランターを利用すれば、その影響を最小限に抑えることができます。この記事を参考に、ヨモギの栽培に挑戦してみてはどうでしょうか?

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