生後2、3ヶ月くらいの子猫や、子犬がたくさんいるペットショップ。
週末には多くの家族づれや、カップルで賑わっていますよね。
最近はインターネットの普及も手伝って、ブリーダーから直接引き取る方も増えてきましたが、ペットショップを利用する人が極端に減ったかといえばそんなことはありません。
すがるような目で見られたり、とても人懐っこい子猫や、子犬にペットショップで出会うとその場で愛着が湧いてしまい「この子をペットとして迎え入れたい!」という衝動が出るのは多くの方が経験していることですよね。
ペットショップで家族として迎え入れられ一生大事にしてもらえる動物は幸せでしょう。
ですが、家族として迎え入れられることなく、売れ残ってしまったペットというのはその後どうなってしまうのでしょうか。
ペットの「売れ時」はだいたい生後2、3ヶ月頃と言われています。
その「売れ時」を過ぎてしまったペットはどうなってしまうのでしょうか。
今回はペットショップの売れ残りについてお伝えします。
殺処分の実態や譲渡会についてもお伝えしまうので参考にしていただけると嬉しいです。
ペット ショップの 売れ残りは 殺 処分!?
ペットショップで販売されている犬や猫は、生後2、3ヶ月を過ぎると売れ残る傾向にあり生後5ヶ月にもなれば自我が出てくることから、ますます買い手が減少してしまいます。
売れ残ってしまった動物はその後どうなってしまうと思いますか?
「売れ残った子たちは、殺処分されるのでは・・」そう思っている方も少なくないと思います。
筆者もそう思っていました。
以前はペットショップが売れ残りの動物を保健所に持ち込むことは違法でもなんでもありませんでした。
ですが、2013年に法改正が行われ、自治体は動物取扱業者による保健所への動物持ち込みを断ることができるようになりました。
一部のペットショップでは売れ残った動物たちの里親探しまで行っているところがあります。
筆者もあるペットショップに行った時に、1歳を過ぎた犬が大きめなゲージに入り張り紙には「里親決まりました!」と書かれているのを目にしたことがあります。
全てのペットショップがこのような対応をしていれば動物は救われるでしょう。
ですが残念ながら、現実はそうではありません。
では、自治体には持ち込むことができなくなった売れ残りの犬や、猫はどうなっているのでしょうか。
ペット ショップの 売れ残りはどこへ? 譲渡 会 大阪情報!
2013年の法改正で、業者による持ち込みを自治体が断れるようになりましたが、個人の持ち込みは以前と変わらないままです。
そのため、個人を装って売れ残りの動物たちを保健所に連れて行く悪質なペットショップも存在します。
さらに近年では売れ残りの動物を有料で引き取る「引き取り業者」も存在します。
悪質な引き取り業者は動物を有料で引き取り、飼育環境を整えず餌も与えずに死亡させてしまいます。
昨今「殺処分ゼロ」の運動が盛んになり民間やボランティア団体の尽力により幸せな動物は以前にも増して増えていることでしょう。
ですが私たちが認識するべきは、自治体が発表する「殺処分ゼロ」はあくまでも保健所の数値だということです。
「殺処分ゼロ」イコール、動物の殺処分が全くなくなったわけでは決してないということを知っておかなければいけません。
今はいろいろなところで「譲渡会」が開催されています。
例えば大阪の譲渡会を検索すると、NPO法人、愛護動物団体が専用ホームページで譲渡会情報を公開しています。
NPO法人 はぴねすDOG
そして大阪市のホームページでも譲渡会情報を更新しています。
中止になることもありますので、事前にチェックしてください。
大阪市ホームページ
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000225856.html
ペットの売れ残り処分の実態と譲渡会情報 まとめ
今回はペットの売れ残り処分の問題についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
動物は人に癒しを与えてくれます。
その癒しを求めて、ペットを飼う人は多いでしょう。
では、人は動物に何をしてあげられるのか。
それを、一人一人が真剣に考えなければ殺処分の問題は無くならない気がします。
筆者が子どもの頃に買っていた雑種の犬も、譲渡会で引き取ってきた子でした。
譲渡会や、信頼できるブリーダーから犬を引き取るということが当たり前の時代になればペットショップの売れ残り問題も少なくなるかもしれません。
ペットショップの動物は売れなくなったら横流しできる「モノ」ではありません。
全てのペットショップに売れ残ってしまった子たちの里親探しを責任を持って行っていただくことを望みます。